飲み会で見たホモソーシャル
この感覚、なんだか懐かしい。
大学時代に書いた卒論の題名は、「現代日本におけるミソジニー」でした。
今まで生きてきた中で感じた女性嫌悪を例にあげ、それがミソジニーと定義できるのかどうか検証する内容でした。
今回久々に、ホモソーシャル発見しました。
とある飲み会で、ある会社の新人営業さんと、その会社で大きな発言権を持つベテラン営業さんがいらっしゃいました。
新人さんは、ベテランさんとほとんど話したことがないそう。ベテランさんは、物事にとても合理的な人で、クールで、見ようによってはキツく見える人。(実際は穏やか)
新人さんは時折、ベテランさんの顔色を伺い、気を遣っている姿が見てとれました。
ビールを注ぎ合う場面。新人さんはベテランさんに注ごうとし、一旦手を止めました。
そして一言、「女性からがいいですかね!笑」
要は、新人さんはベテランさんに気に入られたかったのでしょう。「お前分かってるな」とでも思われたいのかもね。
私の脳内は、「ピピーっっ!はいそこ!ホモソです!私を潤滑油にするのはやめましょう!!」というホモソセンサーが作動。笑
ベテランさん「いい、いい、いらない。君も自分で注ぎな。」
そうそう、注がれるのって、意外と面倒だよね…なんて合理的。
久々に典型的ホモソを見つけ、記事のネタを見つけた夜でした。
告発者を1人にしてはいけない
週間SPA!の「ヤレる女子大生」記事の問題で、大学生の山本和奈さんと週刊誌との対話が実現していた。問題提起になった署名活動は、もちろん私も提出しました。
週刊誌に「感覚がマヒしていた」と自覚を促したこと、ここ最近の女性問題のニュースの中で、希望が持てるニュースだと思いました。
しかしその後、編集長は「帰国子女の目線だ」というがっかりなコメントもしています。
「ヤレる女子大ランク」抗議の女子大生に釈明した編集長のコメントがお粗末すぎ!火に油か... - J-CASTニュース | This Kiji
帰国子女ならではの意見ではなく、日本では長く女性が抑圧していた意見。「今までOKだったのに」ではなく、嫌だと言えなかった人々が声を上げ始めただけ。
ただ、対話内容での成果を考えると、今回は概ねいい方向に結果が出たのではないかな、というのが私の感想です。
そんな中、Twitterで、「彼女を一人にしちゃいけない」というつぶやきが流れてきました。早速、様々な形での誹謗中傷が彼女の元に届いているそうです。
「告発者を1人にしちゃいけない」。NGT48の山口さんの告発の際にも、私が強く思ったことでした。
微力かもしれませんが、賛同の言葉を発信することで、彼女たちを支えたいと強く思っています。
なぜ女性史を学ぶのか
先日の彼氏との会話。
NGT48の山口さんの事件について指原氏がワイドナショーでコメントをしている際、松本人志氏がセクハラ発言をしていた。
それについて私は、「男社会に生きる人はこういうところに鈍感だなぁ」というようなことを言ったのだと思う。
すると彼氏に、「なんで男社会が出てくるの?セクハラ発言をする人の問題でしょ。」と言われた。
つまり、事件の問題は関わった人であり、社会の話が出てくるのが分からない様子。
(いかにして自分が社会学脳なのか思い知る。)
他の差別で、例え話をしてみる。
「ユダヤ人を狙った事件が起きたとして、加害者の罪であることは大前提。
でも、何故その人がユダヤ人を狙ったのか。おそらくユダヤ差別があるからで、なぜ差別されているのか、歴史を知るのは大切なことだと思わない?
何故、性犯罪やセクハラの事件は、女性の被害が目立つのか。原因を可視化するためにも、女性史を学ぶのは大切だと思う。」
この話で概ね納得してくれたようだった。
部落差別・朝鮮人差別も含め、日本の学校は差別の歴史を多くは語らない。女性史も、積極的に学ばなければ知識が手に入れづらい領域だ。
歴史となっているが、差別は「昔のこと」ではない。東京医大の女子への入試差別のような分かりやすい例もあれば、日常で見て取れる女性蔑視はごまんとある。
このブログでも、些細な日常を舞台に、女性問題について整理していきたいと思っている。